【ロタウイルス】
ロタウイルス感染症は、ロタウイルスによって引き起こされる急性の胃腸炎で、乳幼児期(0~6歳ころ)にかかりやすい病気です。ロタウイルスは感染力が強く、ごくわずかなウイルスが体内に入るだけで感染してしまいます。国内では毎年3月~5月にかけて流行が起こり、5歳までにほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれています。主な症状は、水のような下痢、吐き気、嘔吐(おうと)、発熱、腹痛です。特に初めて感染したときに症状が強く出ます。脱水症状がひどくなると点滴が必要となったり、入院が必要になることがあります。5歳までの急性胃腸炎の入院患者のうち、40~50%前後はロタウイルスが原因です。ロタウイルスワクチンの接種を受けることで重症化予防にも効果があるとされています。
【対象年齢】
・ロタウイルス1価(ロタリックス):生後6週0日~24週0日(標準的な接種開始時期:14週6日まで)
・ロタテック5価(ロタテック):生後6週0日~32週0日(標準的な接種開始時期:14週6日まで)
※初回接種は、腸重積症の好発時期を避けるために、出生14週6日後までに完了することが望ましいとされています。
【接種回数】
・ロタウイルス1価(ロタリックス):2回(27日以上の間隔で2回)
・ロタウイルス5価(ロタテック):3回(27日以上の間隔で3回)
※ロタウイルスワクチンには、ロタリックス(1価ワクチン)とロタテック(5価ワクチン)があります。両ワクチンとも、ロタウイルス感染症による胃腸炎を約80%予防し、重症ロタウイルス感染症を75%予防する効果があります。同じワクチンで決められた回数の接種をしましょう。
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